車のノーマルタイヤとスタッドレスタイヤの交換を自分で行うようになって15年ほどになりました。
シーズンごとのタイヤ交換の工賃や交換の待ち時間を節約したいDIY派は、自分で交換するのがオススメです。それなりの道具は必要となりますが、タイヤ交換作業は慣れてしまえば、難易度は低めです!
タイヤ交換を自分でやってみようという方への参考記事となります。
スタッドレスタイヤへの交換を自分で行う!
自動車学校で学んで以来、タイヤ交換は業者さんにまかせっきりという方も多いと思います。準備さえしっかりできれば、自分でも意外と簡単に交換できます。
■準備編
道具を揃えるとそれなりの出費になりますが、毎回業者さんに依頼することを考えると、すぐにもとが取れる料金です。
【1】ジャッキ(車載品)
最近の車は、ジャッキが付属していない可能性もあります!無い場合は、油圧ジャッキを購入すると便利です。
■車載ジャッキ
【2】クロスレンチ
ジャッキアップ用のレンチで代用できますが、作業効率がまったく違ってきます!
【3】トルクレンチ
タイヤ交換で最も気を遣うのが、ナットの締め付け具合(トルク)。緩いのはもちろんのこと、締め付けすぎてもトラブルや事故につながります。規定値でしっかり締め付けてくれるトルクレンチは絶対に欲しいところ!
【4】エアーコンプレッサー
保管していたスタッドレスタイヤは空気が抜けています。エアーコンプレーッサーで空気を補充する必要があります。
【5】エアーゲージ
エアーコンプレッサーの目盛りでおおまかに合わせ、最後はエアーゲージで微調整すると安心です。
【6】軍手
手の汚れを防ぐだけでなく、チョットしたケガも防止してくれます。すべり止め付きの軍手はレンチを回しにくい場合があるので、通常の軍手がオススメです。
【7】規定空気圧の確認
事前に空気圧の規定値を確認しておきます。取り扱い説明書に載っていたり、運転席のドアを開けたあたりにシールでが貼ってあったりします。
【8】締め付けトルクの確認とトルクレンチのセット
事前に自分の車のホイール締め付けトルク値を確認し、トルクレンチの値を合わせておきます。※トルク値は、取り扱い説明書や自動車メーカーのホームページで確認できます。
交換手順!
タイヤ交換は1本ずつ行います。ジャッキアップしたら、すぐにタイヤ交換できるよう近くにタイヤを置いておくのがオススメです。交換作業の目安は2時間程度です。
1.ホイールカバーを外します
ホイールカバーは大きな爪ではまっているだけです。マイナスドライバーや車載レンチの後ろ側をスチールホイールとホイールカバーの間に突っ込み、こじって爪を外します。(ホイールカバーによっては、外す位置に切り欠きがあるので、その位置に突っ込みます。
ホイールカバーが浮いてきたら手前に引っ張って外します。他の3本も同様にホイルーカバーを外します。
2.ジャッキアップポイントの確認
ジャッキアップポイントは、取扱い説明書に記載されています。ジャッキアップポイントを間違えると、ジャッキアップ中に車体がぐらついたり、フレームゆがみにつながります!
3.ナットを少し緩めます。
ジャッキアップポイントにジャッキをセットし、ジャッキアップしていきます。
(1)最初に車体が浮いてきます。(タイヤは地上に接地したままの状態)
(2)さらにジャッキアップするとタイヤも地上から浮いてきます。
ナットを緩めるためには、大きな力がいるので、タイヤを完全に浮かせた状態で行おうとすると車がぐらつき、危険です。
まずは、(1)の状態までジャッキアップして、ぐらつかないことを確認しつつ、タイヤが地上に接地した状態でナットを少し緩めます。(写真は土の駐車場で行っていますが、慣れてくるまでは、コンクリの駐車場での作業が安全です。ジャッキアップ中に土が沈み込んで、ジャッキが外れる恐れがあります。)
4.ナットとタイヤを取り外します。
タイヤが地上から浮くまでジャッキアップします。
続けて、スチールホイールのナットをクロスレンチで全て取り外し、タイヤも取り外します。
■ナットの向き
■タイヤを外した状態
5.スタッドレスタイヤを取り付けナットで仮止めします。
スタッドレスタイヤを取り付け、クロスレンチでアルミホイール用のナットを仮止めします。
■ナットを締める順番
6.トルクレンチで締めます。
タイヤが地面に接地するまでジャッキダウンします(車体はまだ浮いた状態)。事前に規定値にセットしたトルクレンチで仮止めと同様の順番でナットを締めていきます。
トルクレンチは上下に動かし、規定トルクに達すると『ガッチン』という音とともに手ごたえがしたら締め付け完了です。すべてのナットを締め終えたら、完全にジャッキダウンします。
残り3本も同様に2から6までの作業を繰り返します。
7.エアーコンプレッサーで空気を補充します。
エアーコンプレッサーを使用し、事前に確認しておいた空気圧の10%増しくらいで空気を補充します。
8.エアーゲージによる空気の微調整を行います。
エアーゲージをあて、空気圧の調整をします。エアーゲージは空気圧を測りながら、余分な空気を抜くことができます。多めに補充した空気を抜いて、事前に調べた規定値に合わせます。
9.最終確認を行います。
テスト走行しナットのゆるみや取付け異常がないか確認します。走行後、トルクレンチで全てのナットを締めなおし、空気圧も再確認します。
以上で、スタッドレスタイヤへの交換は完了です。
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